雪の朝
一冬に何度かはこの温暖な尾道にも雪が積もりますが、昔に比べると随分減ったように思います。
しかし、前日の北風がとんでもなく冷たいと思っていると、朝は白銀の世界でした。
いつものように散歩に出ようとして、外階段が凍り付いていたので、ためらわず中止しました。
澄んだ空気とくっきり晴れ上がった空が素晴らしい朝でした。
西の空には月が皓々、東の空は美しいグラデーション、そして我が家の畑は一面の雪景色でした。



日々の出来事や季節の移り変わり、病院周辺の事など、院長コラムとしてご紹介します。このコラムを通じて、くさか整形外科や私の事をより多くの方に知っていただければ幸いです。
一冬に何度かはこの温暖な尾道にも雪が積もりますが、昔に比べると随分減ったように思います。
しかし、前日の北風がとんでもなく冷たいと思っていると、朝は白銀の世界でした。
いつものように散歩に出ようとして、外階段が凍り付いていたので、ためらわず中止しました。
澄んだ空気とくっきり晴れ上がった空が素晴らしい朝でした。
西の空には月が皓々、東の空は美しいグラデーション、そして我が家の畑は一面の雪景色でした。
畑仕事をしたり果樹園で草刈りや剪定をしていると、どこから観察していたのか2羽の鳥がやってきます。
皆さんご存知のセキレイです。
尾を上下に忙しく動かすので別名「イシダタキ」とも呼ばれ、雌雄が仲睦まじくいつも一緒に行動するので中国では「相思鳥」とも呼ばれるそうです。
今まで私はセグロセキレイだと思っていたのですが、元来東日本に住んでいたハクセキレイが近年は西日本でも多くなったそうです。
今回よく観察すると、どうもハクセキレイのようですが、判別がとてもむつかしい。
「何か美味しい物はありませんか?」とすぐ手の届くところまで近寄って来て、なかなか可愛いものです。
全く私には警戒心が無いようです。
先日唐津に行った次の日に壱岐島まで足をのばしました。
壱岐島は九州と対馬の間の玄界灘にポツンと浮かぶ離島ですが、なぜか長崎県なのです。
あいにくの天候で10数mの風が吹き荒れましたが、船が大きいのでたいして揺れませんでした。
さざ波の立つ強風下の露天風呂に入った後は、荒れ狂う海を眺めながらシャンパンを飲むという得難い経験をすることができました。
観光はあまり期待していなかったのですが、壱岐は芭蕉の弟子である曽良の故郷であり終焉の地のため、その絶句の句碑があったり、島にある数百か所の神社の中でも由緒正しい「聖母宮」では宮司さんがわざわざ神殿の中まで案内して説明して下さったりしてとても興味深い時間を過ごすことが出来ました。
写真は「聖母宮」に昨年寄進されたコロナ退散を願う金の龍図です。
明治40年夏、与謝野鉄幹、北原白秋らの青年文士達が約1か月間九州を旅した「五足の靴」という本があります。
その足跡を辿った森まゆみの「『五足の靴』をゆく~明治の修学旅行」という本を読んでいると、唐津に「洋々閣」という旅館があり、旅館もいいがそこの女将が素晴らしいということを知りました。
一度、唐津の中里太郎右衛門の陶房も行ってみたかったので、先日コロナが落ち着いているので行って来ました。
残念ながら、女将はご高齢のため現役を退かれていてお会いできませんでしたが、建物の雰囲気、おもてなし、料理など素晴らしい一夜を過ごすことができました。
とても古い旅館ですが、私のような高齢者にはホッとできる、また行ってみたい旅館でした。
先日、穏やかな秋の一日、カワハギ釣りに行って来ました。
これまでウマヅラハギ釣りは何度か経験がありますが、カワハギ釣りは生まれて初めてです。
YouTubeでいろいろ研究して準備したのですが、直前になってリールが壊れたりして何だか嫌な予感がしていました。
案の定、少し緊張して釣ったのが悪かったのか私は9匹しか釣ることができず、一番多く釣った人の半分以下でした。
一日中精神を集中して当たりを取る釣りなので、さすがにぐったり疲れました。
ただ、薄造りの肝和え、煮魚、鍋など、どの料理も素晴らしい味でした。
これだけ美味しいのですから、ぜひもう一度チャレンジしたいものです。
長い大雨、それに続く暑い毎日、そして急な寒さ。
今年は季節が全く予測できませんでしたが、何とか稔りの秋を迎えることができました。
まず、昨日はサツマイモを収穫しました。
春、畑の空いたところに5、6本苗蔓を植えて放置していただけですが、ごらんの収穫です。
昔は恐慌作物と言われただけのことはあります。
これからの食糧難の時代を乗り切るのはこれでしょうね。
少し面倒ですが、芋蔓もキンピラにすると美味しいですよ。
秋の味覚の代表であるサンマやマツタケに欠かせないのがスダチです。
わが家にはスダチが1本植えてあり、冬に剪定したり寒肥をやって、年に1~2回予防するだけで、毎年消費しきれないほどの実が収穫できます。
娘達に送ったり、職員や知人に進呈したりしています。
スダチは徳島の特産で万葉の頃から栽培されていたようです。
真偽のほどはわかりませんが、江戸時代には藍とともにその苗木を阿波から持ち出すことが固く禁じれれていたとも言われています。
酢橘(すたちばな)から「スダチ」とよばれるようになったそうで、そのさわやかな酸味が特徴です。
サンマやマツタケは高価になってしまいましたが、漬物、酢物、汁物、サラダなど何にかけても味の引き立つ、これこそ秋の恵みです。
先日、約半年ぶりに青物釣りに出かけました。
船で走ること約1時間半。
小イワシの群れを探しては、40g程の小さなジグという仕掛けを落としてひたすら巻き上げるだけの単純な釣りです。
しかし、これが釣れるんですね。
ハマチ、ヤズ(ハマチの仔)はもちろん、タイ、そして私は大本命のサワラも2本釣り上げることができました。
写真は知り合いの船長を含めて総勢6名の釣果です。
サワラは約80㎝で身も厚く、さっそく炙りにしていただきましたが、脂がのって最高の美味しさでした。
ちなみにネギ、スダチ、ポン酢全て自家製です。
イチジクは好きですか。
私達夫婦は大好きですが、子供たちは今一つです。
どうも若い人達にはイチジクはあまり人気がないようですね。
果樹園のイチジクは、テッポウムシ(ゴマダラカミキリ)の被害がひどく枯れたりして、現在収穫可能なのは洋種(バナーネ)2本、和種1本です。
今年、洋種は収穫時期に雨とカラスの食害がひどく全く収穫できず、残った1本の和種も盛夏に気温が上がらなかったのでなかなか熟さなかったのですが、ここに来て毎日食べきれないほど収穫できるようになりました。
毎朝スムージーにしたりして消費していますが、とても食べきれません。
知人が喜んでもらってくれるので助かっています。
夏野菜がそろそろ終わりに近づいて来ました。
今年はなにやかやと雨量が多かったせいか、葉物野菜が例年になく元気です。
モロヘイヤ、三つ葉、パクチー、オカヒジキ、大葉、オカノリ、空芯菜、それとこの野菜です。
何という名前の野菜か知っていますか。
この紫色の野菜は「金時草(キンジソウ)」といって、金沢の郷土野菜いわゆる加賀野菜の一つです。
葉の裏の色が金時(キントキ)芋の色によく似ていることからこのように呼ばれるようになったそうですが、東南アジア原産のキク科の多年草です。
これが沖縄では「ハンダマ」、熊本では「水前寺菜」、愛知県では「式部草」と呼ばれます。
ゆでると少しぬめりが出てお浸し、あえ物には最高です。
あまり市場には出回っていないと思いますが、お店で見かけたら一度買ってみてください。