自在置物
写真の昆虫は本物に見えますが、実はこれは全て作りものです。
自在置物といって、金属で動物を作り、しかもその関節は自在に動かすことができるというものです。
これは江戸中期に明沈派の甲冑師によって創始され、明治になってからは京都の冨木家の工房で代々作製されて来ました。
一門最後の冨木宗行師の晩年に、弟子としてその技術を受け継いだのが満田晴穂さんです。
骨董品の自在置物はときどき目にしたことがありましたが、彼は現代のしかも42歳という若い工芸師です。
先日、生口島の平山郁夫美術館で作品展が開催されているので、行って来ました。
それはもう素晴らしい完成度で、かつての昆虫少年は狂喜乱舞です。
触ってみたい!動かしてみたい!と思いましたが、残念ながらもちろんそれはかないませんでした。
写真OKなのであちこち走り回って撮影して帰りました。
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