院長コラム

院長コラム

日々の出来事や季節の移り変わり、病院周辺の事など、院長コラムとしてご紹介します。このコラムを通じて、くさか整形外科や私の事をより多くの方に知っていただければ幸いです。

院長コラム一覧

三成盆地に春が来た

同じ尾道でもここ三成は盆地のため、冬は海岸べりと比べて1~2度気温が低く、そのぶん春の訪れも遅れます。
この数日間気温がとても高く、今朝外に出てびっくりしました。
花壇に花が咲いているは、牡丹やブルーベリーの蕾は膨らんでいるは、土筆はにょきにょき生えているはで一気に春が来たようです。
いよいよ畑仕事のシーズン到来です。

今は野菜の端境期

三寒四温。静かに早春の雨が降ったり、冷たい北風が吹いたりを繰り返しながら、少しずつ春の気配が感じられるようになって来ました。
わが家の梅の木もちらほら白い花をつけ始めました。
しかし、まだ畑は真冬のままで、ほとんど何も収穫できません。
それでもあれこれ探すと、土の中や、枯れた野菜の陰からこれくらいは収穫出来ました。
冬の恵みです。
ホウレンソウなどは売っているものと違って、本当に甘くて美味しい。

大宰府

先日、福岡の整形外科研修会に出席しましたが、夜はイカの活造りの店で美味しい地酒とお魚をいただきました。
以前「親不孝通り」にあった学生やサラリーマン相手の店ですが、随分おしゃれなお店になっていました。
翌日、朝早く西鉄に乗って大宰府に行って来ました。
参道のお店もまばらにしか開いていませんでしたが、ゆっくり参詣し、孫たちにお守りを買うことができました。
残念ながら期待していた「飛梅」の蕾はまだ固いまま。
しかし、焼きたての「梅ヶ枝餅」はとても美味しく、買って帰った「梅ひじき」はご飯のお供に最高でした。
帰る頃にはさすが受験シーズンだけあって、ものすごい人出となり、大陸からの観光客も随分大勢見かけました。
もちろん昼は博多ラーメン。

第20回韜交会展

1月5日(木)から8日(日)の間、尾道駅前のテアトロシェルネ1階ギャラリーで、書道展「韜交会展」を開催しました。
日展30回入選の小林韜光先生の作品を中心に、一門の17名が楽しみながら(苦しみながら?)書いた作品をたくさん展示させていただきました。
今までにない広くて明るい会場で、まずまずの盛況でした。
私も今回書いた「木葉動秋聲」「帆影」の2作品を含め計5点の駄作を出品しましたが、周囲の作品に圧倒されてしまいました。
医学部の同級生がわざわざ広島から観に来てくれて、楽しい一時を過ごすことも出来ました。

日御碕の夕陽

先日、娘の勤める会社のホテルのプレオープンに誘われて出雲まで行って来ました。
リノベーションしたホテルとはいえ、広くて快適で、特に温泉は最高でしたし、奮発したカニづくしの夕食、地酒も申し分ありませんでした。
何よりも素晴らしかったのは、到着した夕方に足を運んだ日御碕の夕陽で、人々が黙って立ち尽くしているのがとても印象的でした。
翌日はあいにくの風雨でしたが、海をよく見ると沖の防波堤は大にぎわいです。
釣りをする人間て本当にバカですね。

カボチャ

写真のカボチャの名前わかりますか。
赤いのが「コリンキー」、細長いのが「バターナッツ」です。
まず「コリンキー」はどうやって食べても美味しく、まだ若い実はそのままスライスしてサラダが最高ですし、漬物もコリコリして絶品です。
もちろん赤く熟したものは煮ても天ぷらなどでもホクホクして美味しいのですが、収量が少ないのが残念です。
「バターナッツ」は読んで字の通り洋食向きで、ポタージュスープやグラタンにするとたまりません。
わが家では皮を容器にしてグラタンにしています。
何よりもものすごい収量で、写真は今年の収穫のほんの一部ですが、美味しいので職員が全部持って帰りました。

「いしいひさいち」は天才である

朝日新聞の朝刊に随分前から『ののちゃん』という4コマ漫画が毎日掲載されていることはご存知でしょうか。
岡山県玉野市出身のいしいひさいち氏が描いているのですが、『がんばれ‼タブチくん‼』や『おじゃまんが山田くん』を描いた人と言えばよくわかるかもしれません。
毎日毎日、あれだけくだらないことを思いつけるというのは、まさに才能だと思います。
手塚治虫文化賞や菊池寛賞など数々の賞を受賞していますが、彼は間違いなくイグノーベル賞をもらえる天才です。
この新聞の記事そのものは大嫌いですが、この4コマ漫画のためだけにずっと取り続け、毎朝大笑いしています。
ということで、なんと既刊の全13巻をまとめ買いしてしまいました。
笑いは健康の源ですものね。

『I’VE BEEN THERE』

2001年10月、高校山岳部のOB達とヒマラヤトレッキングに出かけました。
一緒に行った仲間の中に、大先輩(故人)とその娘さんがいましたが、その娘さんはその頃既にプロのフォトグラファーでした。
石橋直子さんという方で、最近、ジャズフュージョンの渡辺健さんと一緒に写真と音楽のコラボCD『I'VE BEEN THERE』を発売しました。
渡辺さんは国内フュージョンバンドの先駆けであるPRISMのオリジナルメンバーで、有名なベーシストです。
曲はとても静かに流れ、「光と影が漂う時間に溶けこんで行く」写真とよくマッチしています。
私には月光に音があるならこんな音楽かもしれないと感じられました。

自在置物

写真の昆虫は本物に見えますが、実はこれは全て作りものです。
自在置物といって、金属で動物を作り、しかもその関節は自在に動かすことができるというものです。
これは江戸中期に明沈派の甲冑師によって創始され、明治になってからは京都の冨木家の工房で代々作製されて来ました。
一門最後の冨木宗行師の晩年に、弟子としてその技術を受け継いだのが満田晴穂さんです。
骨董品の自在置物はときどき目にしたことがありましたが、彼は現代のしかも42歳という若い工芸師です。
先日、生口島の平山郁夫美術館で作品展が開催されているので、行って来ました。
それはもう素晴らしい完成度で、かつての昆虫少年は狂喜乱舞です。
触ってみたい!動かしてみたい!と思いましたが、残念ながらもちろんそれはかないませんでした。
写真OKなのであちこち走り回って撮影して帰りました。

「雑居雑感」と「頁をめくる音で息をする」

一昨年の11月に『雑居雑感』という雑誌の創刊号を紹介しましたが、このたび第2号が発刊されました。
今号は向島の兼吉地区で昔ながらの技術を守っている製パン所と鉱泉所が紹介されています。
最近はサイクリストにも評判で、様々なメディアで紹介されていますが、本書では現在に至る物語がつづられており興味深く読ませてもらいました。
この雑誌は「古本屋・弐拾dB」という久保の路地裏にある古書店が発行しています。
このお店は夜の11時から夜中の3時までの間営業し(土・日は日中営業、木曜日は定休日)、日中は三軒家にある「ミリバール」というもう一軒の古書店を開いているそうです。
この古書店店長の藤井基二さんが「本の雑誌社」という出版社の「Web本の雑誌」に投稿した原稿をメインに、同社から『頁をめくる音で息をする』という本を出しました。
中原中也の詩を愛するかなり繊細な心の青年かと思いましたが、どっこい話好きでみんなに愛される方のようです。
夜中には行けませんので、一度週末にでも覗いてみようと思っています。

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