院長コラム

院長コラム

開院して30年以上経ちましたが、日々の診療以外にも様々な出来事がありました。
これからも色々なことが起こると思いますので、この「院長コラム」でブログ風に紹介してゆきたいと思います。

趣味のこと、四季の移ろい、思わず感激したこと、初めて知ってびっくりしたことなどをなるべく画像を添えて掲載しますので、ご覧になってみてください。

院長コラム一覧

「透明標本展」

東広島市立美術館で開催中の「富田伊織 透明標本展」を観に行ってきました。
土曜日の午後ということもあって、子供連れで大賑わいでした。
透明標本は小さな生物の骨格研究のために開発された手法で、肉質を透明にし軟骨を青く硬骨を赤く染色するものです。
この美しいフォルムに魅せられて透明標本作家として活躍しているのが富田伊織氏(42歳)です。
時間が余りなかったのでじっくり観察することが出来ませんでしたが、息をのむ素晴らしさでした。

久しぶりの海風

昨日、本当に久しぶりに若い人達に連れられて海釣りに出かけました。
果たして釣れるかどうか心配でしたが、何よりも海風に吹かれているのがとても気持ち良くて、嬉しくて。
釣果は散々でしたが、ハマチが釣れて大満足でした。
夜はタチウオの炙り、ヤズの刺身と兜塩焼きでビールと白ワイン。
これがこれが結婚45周年のお祝いでした。

鴨居玲の酔っ払い画

鴨居玲の描くモチーフは自画像、教会などの他に、酔っ払いの絵がたくさんあります。
これがとてもユーモラスで、どの酔っ払いも実に楽しそうです。
鴨居自身ももちろん酒好きですが、彼のお父さんはそれを上回る酒豪で、次のような戯れ詩を残しています。
「我死なば、酒屋の壺の下に埋めよ もしや滴の垂れもせぬかと」
笑ってしまいました。
2枚目の絵の題は「三上戸」。
怒り上戸、泣き上戸、笑い上戸でしょうか。

鴨居玲の自画像

先日、広島市美術館の「没後40年 鴨居玲展」に行って来ました。
以前から気になっていた画家で、何となく暗いイメージばかりでしたが、今回目前で観ることが出来て随分印象が変わりました。
一番感動したのは「私」という題の、キャンバスに向かった自身とその周囲に描かれた人物の群れです。
自画像には目が省略されており、周囲の人物はすべて彼の心象だそうです。
恐れ、落胆、エロス、嘆き、悲しみ、怒り、驚き、妬み等々。
自画像は彼の描くモチーフの代表ですが、それは尾道の誇る画家、高田三徳さんを髣髴とさせます。
天才的な画家は、同じような風貌になるのかもしれません。

ツバメの巣立ち

開業して初めて、自宅の玄関にツバメが巣作りしました。
ただ、普通のツバメではなく、腰から腹にかけて茶色の「コシアカツバメ」という種類だそうです。
徳利を横にしたような巣で入り口がとても小さく、抱卵しているのか孵化したのか雛の様子は全く窺うことができません。
親鳥が給餌に飛んで来たときだけ騒ぎますが、それ以外は全く音をたてません。
ただ糞だけは大量にまき散らします。
1か月余りでワイワイ言いながら巣立って行きましたが、今でも時々周囲を飛び回り、雨の日などは古巣にお泊りしています。
我が子の巣立ちのようで、頼もしく少し寂しい気分です。

八重垣神社

先日、松江の学会に参加した際、八重垣神社に参詣しました。
スサノウノミコトが八岐大蛇を退治する際、クシナダヒメを佐久佐女の森の大杉の周囲に八重垣を造って隠したという謂れのある神社です。
さすがに出雲の国だけあって、こじんまりとした神社にもかかわらず立派な注連縄でした。
鏡の池では若い女性達が、占い紙に硬貨乗せて浮かべ、縁の遅速を真剣に占っていました。
もちろん私には無縁の占いですが。

畑の宝石箱やー

今年は今までに経験のない暑さの上、尾道は6月下旬に想定外の梅雨明けをしてからほとんど雨が降りません。
畑はカラカラで農家はどこも水遣りが大変です。
そんな状況にもかかわらず、今年はトマトが豊作です。
収穫してみると「畑の宝石箱やー!」と叫びたくなります。
食べきれないので娘家族に送ったり、奥さんがトマトソースやピクルスなどに加工してくれています。

映画『国宝』

先日、友人夫婦と食事をする機会があり、翌日広島福屋8階の「八丁座」で映画『国宝』を観て来ました。
李相日監督の上映時間3時間という大作ですが、連日満員でチケットを3日前にネットでやっと確保しました。
座席がとても良いせいもあって、あっという間の3時間でした。
歌舞伎の女形を、若い吉沢亮があそこまで表現できるとは想像もしていませんでした。
内容には触れませんが、歌舞伎に余り興味がない人も、きっと感動すると思いますよ。
(画像は「国宝」パンフレットより)

アメリカから来た詐欺の手紙

先日、差出人不記載の手紙が届きました。
スタンプはアメリカですが、文面の住所はカナダです。
翻訳システムを利用したと思われるたどたどしい日本語の手紙で、理解に苦しむ箇所も多く、一見して詐欺と分かりました。
要は、クサカ何某が莫大な保険金を残して死んだが、受取人がいないので受取人として1口乗らないかというものです。
保険金は17億円だというので、少しグラッときました(嘘です)。
こんな手口もあるんですね。
みなさん気をつけましょう。

「第21回 韜交会展」

先週3日間、尾道市土堂町商店街のまちなか文化交流館(Bank)で、私たちの書の師匠である小林韜光(とうこう)先生の社中展を開催しました。
この建物は旧住友銀行をリノベーションした天井が高くてとても明るい展示場でした。
商店街は観光客であふれ、会場にもたくさんの方に来ていただきました。
みんな楽しみながら書いた作品で、バラエティに富んでいてとても好評でした。
私も「疾風勁草」の額装、「岳樺」の軸装、それに昨年市美展に出品した2行書きの漢詩の額装の3点出品しました。

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